科目紹介
社会学科では次のような授業が開講されています。
- エイジングと世代の社会学
- 現代社会の老い(エイジング)と世代について学びます。少子高齢化の現状と特徴、ライフコースと世代間関係、エイジズムの問題などについて多様な角度から考察します。
- 国際移動と人権
- 国際移動「過程」における移動の開始、継続、方向性、性質、そしてその過程で起きる「定住」に関する理論を学際的にサーベイし、実際に生じる問題や矛盾についても考え、理解を深めていきます。
- 雇用と労働の社会学
- 改善されない正規・非正規格差、過労死、世界的に見ても極端な職場のジェンダー不平等に注目が集まる日本の雇用。国際比較を交えながら、雇用労働の特質について考えます。
- 宗教社会学Ⅱ
- 聖地巡礼や水子供養から新新宗教の興隆やオウム真理教事件までの多種多様な宗教現象を取り上げて、その背後にある現代日本人の価値意識やライフスタイルとの関連を分析します。
- 政治社会学
- 「私たちはどのような社会システムに、どのように参加しているのか」を問いに、国家、戦争、資本主義、市民社会、社会運動というトピックについて、政治社会学の理論をもとに読み解きます。
- ジェンダー・セクシュアリティの社会学
- ジェンダー平等、および、性に関する権利や知の生産、不平等について理解することを目指します。ジェンダー役割、家族や労働、歴史、性教育、LGBTQ、リプロダクティブ・ヘルス・ライツ、性暴力等について学びます。
- Sociology of Happiness(社会学的幸福論)
- Comparing different societies, we analyze how culture impacts definitions of happiness and discuss to what extent objective and subjective aspects of well-being can be indicators for the quality of a society and inform public policy.
多様な社会を比較することで、人々が幸福をどう定義するかに対して、文化がいかなる影響を及ぼすのかを分析します。そのうえで、ウェルビーイングの客観的および主観的な解釈が、社会の豊かさの指標にどの程度なりうるのか、公共政策にどう影響を与えるかについて議論します。
This class is taught in English(本講義は英語で実施されます) - ライフスタイルの社会学
- 人々の生き方、生活様式の選択が家族・消費・高齢期の面等で多様な社会のようで、実は社会的差異や文化的拘束の中で営まれる私たちの生活を社会学的視点で考察していきます。
- 環境の社会学
- 「チッソは私自身であった」(緒方正人)というように、社会と環境はreflexiveです。開発と廃棄・資源エネルギー・災害等のフィールドでの調査知見を盛り込みつつ、環境「問題」への構築的視座を養います。
授業風景
「政治社会学演習」の授業風景
個性豊かな「演習」(ゼミ)
演習(ゼミ)は3・4年生用に開講されています。学科教員それぞれの専門領域にもとづく多彩なゼミが開講されています。
「社会調査演習」の授業
春学期・秋学期の1年をかけて、社会調査の企画から、実施、分析、報告書の作成までを行います。社会学科では、「社会調査士」の資格を取ることができます。
講義風景
多彩な「講義」
社会学が対象とする領域は多岐にわたり、本学科では広範なテーマについての講義が開講されています。学生は、他学部・他学科の講義を受講することもできます。
卒業論文のテーマ
4年次に執筆する卒業論文では、このようなテーマで研究がなされました(抜粋)。
- 対抗文化運動としてのベジタリアニズム
- キャッシュレス社会
- 音楽を活用した地域コミュニティの活性化
- 銀座のまちづくり
- 接客サービス業と女性
- エスニック・ビジネス
- 雇用格差
- 舞台役者の職業的地位
- 海外の大学を卒業した学生の就職活動
- 現代社会における「望ましい」行為
- ひとり親世帯と性別役割
- 昭和初期における「現実」の社会的構成
- ドラマにおけるヘテロセクシュアル
- ぬいぐるみと人のかかわり
- ファッション
- 民話
- ゲーム・ファンの文化研究(日中比較)
- ノスタルジーの流行
- 日本のアイドルの規範
- 国際結婚における「民族性」の継承
- 言語と社会的アイデンティティ