異文化間能力研究 異なる文化システムとの事例分析
発行年 2023年2月20日
価格 3,630円
目次
はじめに 中尾元
第Ⅰ部 理論編 問題意識 中尾元
第1章 文化とは何か・異文化接触とは何か 中尾元
- 文化の定義
- 異文化接触とは何か
第2章 異文化間能力とは何か 中尾元
- 異文化間能力に関する先行研究
- 異文化間能力の前提
- 異文化間能力の類型
- 今後異文化間能力との関連が実証的に検討されるべき課題
- 小括として
- 付録 日本語版CQ尺度
第Ⅱ部 事例編 調査・分析の方法 中尾元
第3章 日本・韓国・オランダ・インドネシアでの異文化接触 洪裕理
- 幼少期の引越しで異文化経験
- オランダ留学
- インドネシアでの勤務
- 異文化接触で大切だと思うこと
- おわりに
第4章 多言語多文化なヨーロッパで異文化を私らしく生きる――醍醐味と葛藤と 後岡亜由子
- はじめに
- フランス留学準備期
- ニース時代とパリ時代
- スイスへの移住、異文化キャリア時代
- 多言語多文化な国際結婚を通して
- 異文化を生きる上で大切なこと
- おわりに
第5章 Jazzyなグローバル共創――国境と自分の境を超えて 富取愛
第6章 日本とヨーロッパのはざまで――私の異文化体験 フォルティエ明日香
- 幼少期
- 高校時代
- 日本での大学生活
- フランス生活
- ロンドン――シティーにある日系証券会社で働く
- 東欧の食品原料メーカーの日本総代理店を立ち上げる
コラム〔1〕 “日本人らしくない日本人”というアイデンティティ 野田亜里香
第7章 サステナビリティと異文化間能力 橋爪麻紀子
- はじめに
- サステナビリティの定義
- サステナビリティを学ぶ
- サステナビリティを伝える
- さいごに――サステナビリティの実践に向けて
第8章 日露異文化調整能力 青木オリガ(織雅)
- 私と日本のエピソード
- ロシア人のイメージやロシア語の学習者
- ロシア人の日本人のイメージ
- ロシア人に対しての面接調査
- おわりに
コラム〔2〕 多国籍企業での勤務経験から見えること 白井圭以子
第9章 Global MBA に入学したことで見えてくる仕事観 飯田竜一
- Chicago Boothを目指した理由
- シカゴ大学ブースビジネススクールエグゼクティブMBA
- MBAに通って感じたこと 126
- MBAは運転免許証? 127
- 小さな差が大きな結果の違いを生む領域は“報酬”も高くなる
- 日本ではMBAは一般化しない?
- 人事担当者がMBAを取ることで得られること
- 〇社の△△さんから、■ができる▲▲さん
- 後日談
第10章 異文化の中でいかにサバイブするか――とある商社マンの事例 大橋英雄
- はじめに
- 異文化体験の準備(幼少期から高校まで)
- 大学時代に経験したこと
- 社会人になってからの海外関連経験
- 日米リーダーシッププログラム(USJLP)
- そして現在
- おわりに
第11章 ビジネスの現場の課題解決に異文化教育学はどう活かせるか?
――日系メーカーでの海外赴任時の職場経験を振り返って 柿本浩
- はじめに
- 限定
- 事例
- 異文化教育学の活用
- ビジネス上の課題と相手との関係
- 総括
第12章 アメリカでの多文化間カウンセリングから見る異文化間能力 中尾元
- はじめに
- 留学のきっかけ
- 留学先で――大学院でカウンセリングを学ぶ
- 経験からの異文化間能力の概念化
- おわりに
第13章 各事例に関する考察 中尾元
- 洪裕理氏の事例
- 後岡亜由子氏の事例
- 富取愛氏の事例
- フォルティエ明日香氏の事例
- 野田亜里香氏の事例
- 橋爪麻紀子氏の事例
- 青木オリガ(織雅)氏の事例
- 白井圭以子氏の事例
- 飯田竜一氏の事例
- 大橋英雄氏の事例
- 柿本浩氏の事例
- 中尾元の事例
- 12の事例の締めくくりに
第Ⅲ部 総合考察
第14章 理論との統合的な考察 中尾元
- 統合的モデルの構成
- 特性論のまとまり
- 関係論・行為論のまとまり
- 帰結論のまとまり
- 今後の課題