各学科のご案内

心理学科

教育方針

心理学は、人間の〈心〉を科学的アプローチから探究することを目指しています。人間の尊厳を重視し、人間がよりよく生きるには、自らの心の働きを的確に把握し、他者の心の動きを冷静にしかも温かく見つめること、および現代の精神的問題や社会的問題をとらえ直すことが重要です。その基盤となるのは、自らの価値観を相対化し、他者を深く理解する中で、自己と他者の関わりをとらえ直していくことであると考えています。本学科では、時代が求める〈心〉を探究する力を養成し、人の〈心〉をとらえるための総合的視野を持つ人材の育成を目指しています。

カリキュラムの特徴・履修科目

実験心理学と臨床心理学の領域があり、どちらも学べるようになっています。1年次の「心理学基礎論」では心理学という学問の歴史的な経過や思想的な背景を学び、「心理学研究法」では統計学やデータ処理法を、「演習」では心理学の英語原書を読みます。2年次の「研究法」ではデータの収集、分析、解読を、「演習」では心理学と社会のかかわりを学びます。また、深層心理学や認知心理学など数多くの心理学の講義が開講されているのも特徴。3年次では各教員のゼミに所属し、研究を深め、4年次に自分の定めた研究テーマに沿ってデータを収集、分析して卒業研究にまとめます。

【履修科目一覧表】(画像をクリックすると拡大図を表示いたします)履修科目一覧表

※科目の詳細については、Webサイトのシラバスをご覧ください。

FAQ

Q.心理学の専門職を目指したいのですが。

A.心理学の専門職には、国家/地方公務員の心理職、家庭裁判所の調査官、病院や障がい児の療育施設での臨床心理士、スクールカウンセラー、教育相談所や児童相談所の心理職などがあります。公務員になるためには、それぞれの採用試験(国家公務員総合職等)に合格することが必要です。本学科からは毎年、国家公務員の心理職や、家庭裁判所調査官補等の合格者が出ています。一方、病院や相談所等で臨床心理士として働くためには、必ず大学院を修了しなければなりません。本学科では、毎年3割前後の卒業生が大学院に進学しています。本学大学院心理学専攻は、臨床心理士養成のための指定大学院(第一種指定校)に認定されており、大学院修了後、資格認定協会の試験に合格すれば、臨床心理士の資格を得ることができます。

また、博士前期課程を修了後、基礎系・臨床系を問わず、大学院心理学専攻博士後期課程に進み博士号取得を目指す大学院生もいます。各地の大学や研究所などの教育研究機関において、多数の卒業生が心理学の教育者・研究者として活躍しています。

高校生だった私への手紙

小幡 紘子(2016年度卒業)

「心と身体のつながりが知りたい」なんて、ふんわりした理由で志した心理学科だったけれど、大学4年間を過ごした今、その選択は間違いではなかったと胸を張って言えます。高校3年の10月まで部活や学校行事に全力だった私は、追い立てられるように受験勉強を始めました。友達と励まし合って受験期を乗り越え、進んだのは上智の心理学科。毎週の課題も英語の論文も統計のレポートも、大変だったけれど楽しくて。4年間なんていう短い時間で学びきることはできなかったほどに、心理学という学問の幅広さと奥深さを知りました。一生付き合いたいと思える友人にも出会いました。サークルやバイトでは失敗もしました。心理学を中心に回っていた大学生活は、とても充実していてあっという間に過ぎていきました。たくさん笑ってたくさん泣いて、そんな4年間はかけがえのない私の宝物です。受験は長くてつらい道だけど、その先に待つ未来は明るいよ。だから、笑顔を忘れずにがんばってね。

概要

□設置年:1970年(教育学科心理学専攻[前身])

□学生総数:276人(男子:55人/女子:221人)

□教員総数:11人

科目紹介

心理学基礎論 I・II

心理学基礎論I(思想と歴史)では、心理学を専門的に学ぶ準備として、心理学のさまざまな分野が歴史的にどのようにして形成され、その背景にはどのような思想があるのかについて考察します。心理学基礎論II(対象と方法)では、心理学の研究対象の性質と、実験、調査、検査、観察、面接などの心理学の方法について、具体的に考察します。

心理学演習 IA・B

英語で書かれた心理学入門書を受講者が分担して読み、発表の準備をした上で毎回の授業に臨みます。少人数グループに分かれて各自の担当箇所の内容を発表し、それを踏まえてグループ内で議論を行います。心理学の基礎知識を身に付けるとともに、大学専門教育の核である「演習」の進め方を実践的に学ぶ授業です。

心理学研究法 IIA・B

2年次の必修科目で、実験法、調査法、検査法、観察法など、心理学研究の基盤となる方法論を実習によって学びます。心理学科生が最初に出会う本格的な専門科目であり、3年次、4年次での学習の基礎となる、非常に重要な科目です。レポートを書いては添削されることを通して、より質の高い書き方を学びます。

心理学演習 IIA

心理学の研究をする上で大切な情報や文献の入手法を学ぶこと、そして心理学を学んだことがどのようにその後の人生につながるかを、卒業した先輩の協力を得てインタビューから学ぶことの2つから成る演習です。グループに分かれてその成果をプレゼンテーションします。プレゼンテーションの技法も学びます。

心理学特殊講義 I~VI

心理学は基礎から臨床まで幅広いというだけでなく、専門の研究テーマも多岐にわたります。この科目では、さまざまな専門分野の第一人者を招聘し、現代的な問題をとらえる専門の領域について深く掘り下げた講義が行われます。テーマは1~2年ごとに変わりますので、学生は在学中に深く広く心理学の最先端について学ぶことができます。

教員・研究分野

氏名 研究分野
教授 岡田 隆 認知行動の生理心理学的基盤を研究
教授 荻野 美佐子 乳幼児期の認知・言語発達、コミュニケーション発達などを研究
教授 樋口 匡貴 社会心理学の観点から、人間の感情と社会的行動の関連などを研究
教授 久田 満 コミュニティ心理学を基本に、ソーシャルサポート、終末期医療などを研究
教授 廣瀬 英子 学習心理学、心理測定学。主に教育心理学の中の学習評価・測定を研究
教授 藤山 直樹 精神分析家。人の心の間の主体的交流による変化を研究
教授 松田 修 臨床心理学の立場から認知症や高齢者の心理を研究
教授 道又 爾 実験系心理学を専門とし、認知心理学や認知神経科学などを研究
教授 横山 恭子 臨床心理学。小児医療現場における子どもと家族の理解と支援を研究
准教授 毛利 伊吹 臨床心理学、主に認知行動療法の視点からの研究
准教授 吉村 聡 ロールシャッハ法を用いた心理アセスメント、人格心理学などを研究

総合人間科学部

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